小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

管理栄養士のレシピ集

第56回 お粥かゆの効能、作り方

 お粥は、離乳食や病人食、介護食として古くから食べられています。
近年では市販のものを利用することもあり、5分粥、3分粥といわれても、水と米の割合がわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、濃度別のお粥の作り方についてご紹介します。

おかゆの効能と栄養

お粥の栄養素のメインは炭水化物です。
炭水化物はタンパク質や脂質と比較して、胃での滞留時間が短いので消化器にかかる負担が少な く 消化が良いです。
また、ご飯よりも水分が多いので咀嚼の回数が少なくても食べられ、飲み込みやすいという特徴もあります。
温かいお粥を食べることで、体温が上がって血流が良くなる効果も見込まれます。

水分濃度の違いでお粥の呼び名が変化

一般的にお粥といえば、米を水で柔らかく煮込んだものです。
お粥の名称は 、調理法、水の割合で呼び方が変わります。
生米から煮 て柔らかくした「 炊き粥」、 炊いた ごはんから煮 て柔らかくした 「入れ粥」と名称が変わります。
お粥は米と水の分量により4段階に分類されます。
また、その分類は、 お粥の水分量の違いを示す「倍(ばい)」と「分(ぶ)」によって異なります。
〇分粥は全粥を基準とした米重量の割合
〇倍粥は米に対する水の割合

 

水分量 名 称 米と水の割合
少ない
↑↑
↓↓
多い
5 倍粥 全粥 米 1 :水 5
7 倍粥 7 分粥 米 1 :水 7
10 倍粥 5 分粥 米 1 :水 10
20 倍粥 3 分 粥 米 1 :水 20

 

 

文責/桑原医院 管理栄養士 坂井エリサ(さかいえりさ)