小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第76報)

2016.10.27
8.20広島八木災害報告(第76報)

 9月1日の第75報以来しばらくご無沙汰しておりました。
 9月15日、#8000の厚労省の班会議があり、上京しました。皆様のご支援のお陰で「#8000情報センター」構想が見えてきました。
 9月25日の当院の日曜日在宅当番医にはインフルエンザAが出ました。
 10月2日、38年継続している安佐医師会事業、安佐コホートスタディ(ACS)の定期検診の第1日目がありました。第2日目は10月16日です。既に、彼、彼女たちは45歳から50歳になっています。少しずつ生活習慣病が忍び寄っています。さらに、麻疹・風しんの抗体が下がっていることが憂慮されます。
 10月7日金曜日、安佐医師会の役員と広島市議会議員さんとの懇談会がありました。8.20災害の復興状況についての話題とか、広島市立安佐市民病院の移転について意見交換をしました。
 10月10日、佐賀市において、日本小児科医会生涯教育セミナーが開催されました。前日から佐賀に行って、恩師(村上勝美教授)の墓前にお参りをしました。2018年には本会を広島で開催する予定です。
 10月13日水曜日、93歳の義兄(外科医)が亡くなりました。ペースメーカーを入れて頑張っていましたが、残念です。宝塚の葬儀に行きました。
 10月15日、私が代表をしている県内の特別支援学校の学校保健研究会を市内で開催しました。小学校から高校までの障害を持った子どもたちの教育支援をするための医療者側の勉強会です。
 10月16日、尾道市医師会立の尾道准看護学院の設立100周年記念会がありました。
 羽生田俊衆議院議員もお話をされ、これからの高齢社会にむけて准看護師の必要性を強調されました。
 10月20日、16年継続している「医療と倫理を考える会・広島」を開催しました。今回の講師は、松村真広島市医師会長です。「喫煙の倫理‐吸わんほうがええで」でした。市民、医学生も集まって広島市行政の禁煙対策の甘さを指摘していました。
 10月20日、安芸地区医師会のある安芸地区学校保健会総会が開催され、私が特別公演をしました。テーマは「8.20災害と医療支援」です。発災直後24時間の間の緊急の診療、薬剤の補給、介護が必要であることを強調しました。現在、砂防ダムはほぼ90%完成しています。なだれの起きた所々で、新しい家が立ち、住民が少しずつ戻ってくる傾向です。まだ時間がかかると思われますが、お陰様で明るい将来です。
 10月25日、8.20災害発生当時、私達はこころの障害を受けた子ども達の診療をしました。広島県と広島市の支援を頂いた「子どもの心相談室」でした。その後2年以上経過して、彼ら達がどのような状況になっているのか、更に、新しい心の障害が出た子ども達がいるのか、調査する必要性があり、そのための打ち合わせをしました。東北大震災の例を見ても、発災3年以上を経過して、PTSDが発症した子ども達が報告されています。
 しばらく休んでいた報告のまとめを書きました。長文でお許しください。

2016.10.27 午前10時
桑原医院 桑原正彦


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