小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第59報)

2016.03.10
8.20広島八木災害報告(第59報)

 3月になっても、まだ寒い日が続きます。
 3月4日、安佐市民病院長の多幾山渡先生の退任記念会があり、多くの人が集まりました。彼は退官後、県内の中山間地域にある病院管理者になられるとのこと、頑張ってください。
 3月5日、8.20被災地区「佐東地区」の幼稚園、小中学校の関係者が集まる保健研究会がありました。その席で、「8.20災害の子どものこころのケア」について、講演をいたしました。4、5年前に、がんや慢性疾患の子ども達のサポートのために作成した「親子のためのサポートブック」を被災地の幼稚園、保育所の子ども達のために、2500部お配りしました。その内容についての説明や、その後の被災地の子どもの心についての現状の話をしました。全国から寄せられた、多くの義援金を使わせて頂いて、そのサポートブックは購入したものです。ありがとうございました。
 3月5日の夕方、「子ども達からVPB(ワクチンで予防できる病気)をなくそう」という全国的なうねりの中で、広島でもジャパンワクチン(株)のご協力で、ワクチンセミナーを開催しました。広島県小児科医会の小児科医やそのスタッフが参加して盛大でした。
 3月6日、朝から、安佐医師会の学校保健部会総会が開かれました。県医師会長、市の教育長も参加しての会でしたが、「子どものPTSD」の特別公演もありました。同じ日、安佐南区民文化センターで、災害ボランティアの展示会がありました。
 3月7日、広島県庁で#8000(小児救急電話相談)に携わる広島県の相談員の研修会に講師として、出席しました。子育ての不安や、子どもの急な病気について、最新の情報を熱心に吸収しておられます。皆さんも#8000を利用してください。スマホでアクセスできます。
 3月8日、安佐医師会で毎月恒例の「医の先哲の書」の輪読会を狩野充徳先生の指導で開催しました。地元医師会の先哲富士川游先生の関連の書を読む会です。寒い時期ですし、参加者が少なくて、少し困っています。
 次第に被災地にも春がやってきて、砂防ダムの工事も目に見えて進み始めました。これからが楽しみです。

2016.03.10 午前9時
桑原医院 桑原正彦


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