医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告（第28報）

　先週、４０代後半の女性と道端で立ち話をしました。彼女も8.20災害の被災者で別の場所で、仮住まいをしています。普段の会話の中で、「いつ帰れるのでしょうかねぇ、でも、時々、あの怖い思いが蘇ってぞっとします」と話されていました。
　今春、高校２年生になったA君は災害当初から、PTSDになって学校に行けなくなりました。学校側は出席日数のことを気にして登校を促したのですが、どうしても行けません。それでも、なんとか進級したいという気持ちで、ある有名な児童精神科医に相談しました。結局、学校側が折れて出席日数は足りないけれども、進級できることになり、本日、今までに見たこともないような、にこやかな顔で来院しました。
　まだ、子供たちも、大人も災害の傷跡が心に深く残っているのでしょう。早く見つけて対応策を考えてあげる必要があります。