小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

管理栄養士のレシピ集

第30回 七草粥(ななくさがゆ)

 七草粥は、1月7日の朝に食べられている日本の行事食です。お正月休みの食べ過ぎ、飲み過ぎで疲れた胃を優しくいたわってくれる7種類の薬草粥です。
 七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。そこで、無病息災を祈って七草を食べたものです。
 七草粥は現代医学でも効果が立証されており、弱った胃腸を助けて食欲を増進するという効果のほかに、むくみや風邪の諸症状、二日酔いなどにも効果があるといわれています。

七草の効用

種 類 薬  効 
セリ 健胃・食欲増進・解熱・利尿・去痰など
ナズナ 止血・消炎・鎮痛・利尿・解熱・下痢止めなど
ゴギョウ
(ハハコグサ)
咳止め・去痰・扁桃腺炎・利尿など
ハコベラ
(ハコベ)
利尿・乳汁分泌促進・歯痛・消炎など
ホトケノザ
(コオニクビラコ)
健胃・食欲増進・歯痛
スズナ
(カブ)
消化促進・解毒・咳止め・そばかすなど
スズシロ
(ダイコン)
消化促進・咳止め・去痰・利尿

★七草粥の作り方★

  • ①よく洗ったお米を30分ほど水につけます。
  • ②通常使用する3倍ぐらいの水に塩を少々振ります。
  • ③初めは中火で、沸騰したら火を弱めてから40~50分くらいに炊きあげます。
  • ④お粥はかき混ぜると粘りが出て、焦げやすくなるので途中かき混ぜないように。
  • ⑤七草はさっとゆでて水を絞り細かく刻んでおきましょう。
  • ➅お粥が炊きあがったら、火を止める直前に刻んでおいた七草をさっと入れて5分間蒸らします。
  • ⑦出来上がったら、塩で味を調えて出来あがりです。

文責/桑原医院 管理栄養士 坂井エリサ(さかいえりさ)