小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第194報)

2021.08.05
8.20広島八木災害報告(第194報)

 毎日、猛暑が続きます。八木の土砂災害の跡は、カラカラに乾いて、砂ぼこりがたちます。

 この春、植樹した孟宗竹の苗が、生き絶え絶えに枯れそうになってしまいました。連日、水をやりながら、回復を待っていますが、効果が出ません。

 7月と8月は、校医をしている大学の学生さんに、新型コロナのワクチンを接種しています。合計1300名の学生さんに、2回接種ですから、2か月の予定で、終了は8月の終わりです。

 暑さが続くと、1945年の8月6日の朝を思い出します。当時、私は自宅にいました。小学3年生でしたが、夏休みの登校日で、出かけようとしていました。午前8時15分、真夏の光を飛び越えて、フラッシュのような明るさが、瞬間おきました。数秒経って、猛烈な風が西から吹いて来ました。古い日本家屋で、釘を使っていない建物でしたが、屋根が浮き上がって、障子や雨戸が外れて倒れました。西の空を見ると、白いきのこ雲が立ち上がり、B29が1機、悠々と低空飛行で飛んでいました。当日は、八木小学校に行くために、その後すぐに、田舎道を歩きます。途中で、雨が降り始めて、夏の白いシャツが、薄墨を流したように、跡が残りました。どうして、こんなに汚れた雨が降るのだろうと思いました。

 八木小学校に到着すると、同級生たちが集まっていて、「びっくりした」と声を上げていました。勿論、教室の窓ガラスは、割れて、教室の机や廊下に散らばっていました。暫くすると、当時、代用教員であった、男性の先生が来て、「けがはないか?違った爆弾が落ちたようだね」と話されました。

 明日、76年目の8月6日になります。その後の経過については、後日書きます。

 

2021.08.05.12時
桑原医院 桑原正彦


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