小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第112報)

2018.01.11
8.20広島八木災害報告(第112報)

 明けましておめでとうございます。

 戌年の今年は、国の内外共に不安定な要素がたくさんあり、先行きが心配されます。国内については、少子化の進展でしょう。地域の小児人口はどんどんと減少してきて、幼稚園は、ほぼ定員不足に陥っています。一方では、働く女性が多くなって、交通の便の良い保育園では、入所待ちが続いています。

 8.20災害の被災地である、八木3丁目周辺では、昨年末に「土砂災害警戒区域」の見直しの通達が出ました。私の住んでいる自宅は、依然として危険区域で赤線の中に入っています。いつになったら、安心して住むことができるのでしょうか。

 1月1日、桑原医院は安佐医師会の救急当番診療所に指定されました。医師3名、看護師2名、事務員5名の総動員で元旦の8時30から19時30分まで111名の患者さんを診療しました。その中の約70%はインフルエンザA型とB型でした。中で1名、呼吸不全の乳児については、救急車をお願いして、広島市民病院に医師同乗搬送をしました。医院職員の心のこもった診療で、元旦の患者さんたちには大変喜んで頂きました。

 1月6日、安佐医師会の富士川游記念講演会を市内で開きました。講師は、広島文化学園大学副学長の佐々木秀美先生でした。富士川游先生の膨大な著書の中から、宗教・科学・医術論について要領よくまとめてお話を頂き、約90名の聴衆は身の引き締まる思いで拝聴しました。
 その後、安佐医師会の新年互礼会があり、市長さんも参加されて、にぎやかな会となりました。

 1月7日、8.20災害で12名の死亡者を出した上楽地部落の新年宴会があり、久しぶりに出席しました。新年の楽しい挨拶の中にも、3年半前の被災の話が、混じって出てきます。常連の参加者が災害関連で欠けてしまって寂しい限りです。

 1月8日、広島県医師会の新年互礼会が市内でありました。県知事さん、市長さん、国会議員さん、県議会議員さん、市議会議員さんもそろった、にぎやかな互礼会になりました。

 今年も、広島の人たちにとって、良い年でありますように。

2018.01.11. 10時
桑原医院 桑原正彦


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