小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第101報)

2017.08.03
8.20広島八木災害報告(第101報)

 8.20災害の被災地にも、ここ一週間、連日35℃台の暑い日が続きます。私の自宅の上の砂防ダムの修理をしていただいておりますが、雨が降らないのも、それなりに心配です。

 8月6日が近づいて来ます。71年前の8月6日は広島にとって特別な日です。私は9歳でした。夏休みですが、八木国民学校は朝8時30からの始業でした。夏休みだったので、登校日だったのかもしれません。午前8時15分、「ピカッ」と真夏の強い日差しを打ち消すような強い閃光が家の中にいた私にも当たりました。一瞬写真屋さんのマグネシウムフラッシュのように、周囲が真っ白に変わりました。暫くして、体験したことのない強い風が家の中に吹き込んできました。一瞬のことでした。気が付いてみると、雨戸や障子の一部が外れて同じ方向に倒れています。後でわかったことですが、私の家は、築後約100年経った木造建築で釘をほとんど使っていない建て方でした。爆風で、瞬間、屋根が浮き上がり、建具が外れて、屋根は元の柱に戻っていたのです。その後、2キロメートル離れた小学校へ行きました。通学路の途中の道端の雑草や両側の芋畑の葉っぱには、埃がかぶってその上に雨の雫がついて汚れていました。私の白い開襟シャツにも、雨のために薄墨色に斑点ができました。
小学校についてからの惨状は、また思いだします

2017.08.03. 午前11時
桑原医院 桑原正彦


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