小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第97報)

2017.06.22
8.20広島八木災害報告(第97報)

 6月17日、安佐医師会の第72回定例総会がありました。私は、顧問として、一会員として出席しました。現在安佐医師会は、広島市立安佐市民病院の移転について、その後の施設の活用についての検討をしています。安佐医師会にとって、大変大きな問題として慎重な協議を期待しています。

 6月18日日曜日、〝ひろしまチャイルドライン子どもステーション″主催の講演会がありました。広島チャイルドラインは、悩みのある子どもたちの電話相談事業を長く続けておられます。2016年度は、約7800件の子ども達からの相談を受けて悩みを聞いてあげています。今回の講演会は「松本ハウスの統合失調症がやってきた!」という題で、松本ハウスの松本キックさんおひとりのお話でした。コンビのハウスさんが入院されたとのことで、急遽変更されました。統合失調症の人への関わり方、更に、発達障碍児(者)への関わり方について、大変示唆に富む講演で勉強になりました。

 6月18日、第169回の日本小児科学会広島地方会がありました。今回私達は「安佐コホートスタディーにおける成人のムンプス抗体の推移の検討」について杉野禮俊先生から発表しました。

 6月19日、中国新聞社の方が、来院されました。話題は、8.20災害の後の子どもたちや保護者の心の変化についてでした。昨年の秋から広島県小児科医会心のケア委員会では、被災地の子供たちの心の障害がどの程度あるのかを調べています。数字に表れない、難しい問題ですが、ほぼ3年経った現地の子どもたちには、かなり深刻な問題を抱えた人たちもいます。

 6月20日、私立梅林よつば保育園の春の定期健診に行きました。この4月から新装なった園舎で子どもたちは元気に遊んでいました。

 6月21日、安古市相田の開業医である城谷良郎先生の葬儀があり、安佐医師会を代表して弔辞を捧げました。私と同時期に安佐医師会に入られた方ですが、地域の住民のための医療に尽くされ、特別養護老人ホーム「友愛園」を設立されました。勉強家でもあり、3週間前には、ともに富士川游顕彰委員会の輪読会に参加されました。約3日間の病の後の急逝でした。〝ピンピンコロリ″を実践した人です。ご冥福を祈ります。

2017.06.22. 午前11時
桑原医院 桑原正彦


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