小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第96報)

2017.06.15
8.20広島八木災害報告(第96報)

 次第に暑くなってきました。被災地の砂防ダムはほぼ完成しました。あとは、大雨にどれだけ耐えられるかの体験が残っています。小学校では、プールの授業が開始されます。そのための、プール前の健康診断をやっています。

 6月8日、東京・パレスホテルで「山の上の光」賞授賞式がありました。受賞者は5人でしたが、その中で現役の93歳の助産婦さんが表彰されました。和歌山県で、20代からこれまで地域の産婆さんとして、なんと4200人の赤ちゃんを取り上げておられました。その元気さには参会者の一同がびっくりしました。

 6月9日、厚生労働省の医政局にお邪魔しました。3月16日に頂いた「ヘルシーソサエティー賞」の受賞の報告とお礼を申し上げました。
 平成29年度から厚労省は#8000の情報解析事業を予算化しました。私たちが集めた2015年の全国統計では、#8000へのアクセスは約85万件に上りました。47都道府県の子供たちや保護者の悩みを詳しく解析することによって、地域の小児医療や小児保健の体制の整備に役立てることは大変有意義なことです。

 6月10日、11日に、富山市で日本小児科医会の総会とフォーラムがありました。フィンランド大使館の広報部の堀内都喜子さんが「フィンランドのネウボラと家族支援」という題で詳細なフィンランドの取組みを話されました。日本流の方式でネウボラ体制を進めていくことが必要だと思います。そのためにも、成育基本法の早期の国会通過を切望します。

 6月12日、小院の近くにある全国唯一の私立児童発達支援センター「ひゅ~るぽん」の顧問理事会がありました。障碍児支援施設として、近所の人たちへの心配りが大切であるという話が印象的でした。

 6月14日、広島市小児科医会の500回記念パーティーが市内のホテルでありました。本会は昭和34年に設立され、昭和44年から月1回のペースで会が開かれています。行政との交渉、小児科医の悩み、進歩する小児医療の勉強など有意義な会です。これからも続けていく必要があります。

2017.06.15. 午前11時
桑原医院 桑原正彦


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