小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第90報)

2017.04.20
8.20広島八木災害報告(第90報)

 新緑の季節になりました。土砂災害の傷跡以外の野や山は、目に染み入るような緑でいっぱいです。
 
 4月14日~16日まで、第120回日本小児科学会学術集会と第114回日本内科学会総会・講演会が都内でありました。小児科学会の方は、少子高齢社会に向けての小児医療の在り方、小児保健の方向性についての議論が盛んでした。日本内科学会については、各専門分野の最新の研究業績を発表していましたが、近年の傾向で、遺伝子分析の研究が目につきました。

 4月15日の夜、第4回日本シニア小児科医連盟会議が都内でありました。当日の出席者は40人足らずでしたけれども、各大学の名誉教授を中心として、高齢ですが、今だに社会的に頑張っておられる先生方の集まりです。当日は、児玉浩子先生のセレン欠乏症と亜鉛欠乏症の講演および、藤村正哲先生の新生児臨床研究ネットワークの長年の業績を聞かせていただき、感銘をうけました。

 話は変わりますが、当院で飼っているラブラドール犬の〝けんた君″が「悪性リンパ腫」になりました。けんた君は、8.20災害にあって自分の小屋が潰れてしまって、長時間、土砂に埋もれた小屋の中で、立ち尽くしていました。私たちの家族と、診療所へ避難したのですが、余程怖かったのでしょう、首輪を切って逃げてしまいました。その後、警察から電話があって、引き取りに行くことが2、3回ありました。現在、悪性リンパ腫の内服治療を続けていますが、長生きしてくれことを望みます。

2017.04.20 午前11時
桑原医院 桑原正彦


第90報のPDFは、こちらから