小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第39報)

2015.08.20
8.20広島八木災害報告(第39報)

 8月12日、ついに引っ越しました。半壊状態の自宅の改修が終わって、住むことができるようになったので引っ越したのですが、いざ住んでみると、色々なところの破損が見えてきて、住みながら修繕をしております。まず、下水道・電気系統・上水道などです。しかし、住み慣れた自宅は大変よいもので、落ち着きます。
 8月19日、浄土真宗本願寺派の合同慰霊祭が当地でありました。被災地のお寺の住職さんたちが11人集まって、74名の死没者の慰霊の読経をしていただきました。当日は昨年と同じように雨模様の天気でしたが、昨年ほどの強い雷雨はありませんでした。
 「8.20災害」から1年が経過しましたが、報道では、被災者1万人のうち(約4500世帯)未だ自宅に帰れない人が約1800世帯いるといわれています。その主な理由は、費用の問題と、二次災害が怖いからです。 
 この一年間に被災地には、「避難準備情報」が19回、「避難勧告」が2回発令されました。避難勧告の時はサイレンが鳴ります。そのために、避難した人が延べ109世帯あったといわれています。被災地では、避難を呼びかけながら、僅かな雨しか降らなかった時もあります。この反省を踏まえて、5キロ四方ごとに土砂災害の危険度を判定し、避難の基準を超えたかどうかを被災地に伝える、きめ細かい情報「メッシュ情報」を市が打ち出しました。勿論、地元テレビの速報や、携帯電話での「緊急速報メール」の活用とケーブルテレビの回線を活用した防災情報も従来通り活動する予定です。
 しかし、避難情報だけではなくて、具体的な早期の安全対策が望まれます。

2015.08.20 午前11時
桑原医院 桑原正彦

第39報のPDFは、こちらから