8.20広島八木災害報告(第20報)
現在八木地区はインフルエンザA型が大流行です。梅林小学校も学級閉鎖が次々と出ております。子供たちも保護者も注意はしているのですが、仮住まいを強いられたり、環境の悪化も一つの原因となっていると思います。
1月25日に広島大学主催の特別シンポジウム「大災害時の多職種連携」というテーマの会が中国新聞社の講堂でありました。私も演者の一人として出ました。このたびの「8.20災害」のように、突然、真夜中に土砂が住宅地に流れ込んでくるというようなときに、どのような応援の仕方があるかということを議論しました。医療の面ではDMATの立ち上がりが6時間後でしたけども、もっとその前に被災者は梅林小学校や佐東公民館に避難してきたわけです。その際に持病の薬を忘れてきたり、けがをしていたり、パニックになって、ショックを受けていた人がたくさんいました。その人たちの救助はだれがやるのか議論になりました。
やはり近くの開業の先生や医療機関が主になって動かなければならないのです。
ボランティアの皆さんのご厚意は被災者にとってよくわかるのですけれども、今回の指示系統には、各分野で問題があると思います。
今回のシンポジウムを通じて、次の災害時の対応については、いつどこで起きてもいいような対策を講じ、訓練をしておく必要があると感じました。
1月26日、東京から「全国青少年教化協議会」の神仁さんが来院されました。梅林学区の子供たちに何らかの支援をしたいというご厚意です。その席に(NPO)チャイルドラインの上野和子氏、梅林学区子供会の宮原健会長、梅林小学校の中西浩二校長も同席しました。
今後発生が予想される子どものこころの障害の予防策について、何らかの対応が必要であることで意見が一致しました。
今後具体的な行動に移ることになると思います。
桑原医院 桑原正彦