小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第5報)

2014.9.25
8.20広島八木災害報告(第5報)
桑原医院 院長 桑原正彦

 「8.20災害」から5週間がたちました。広島市行政は74名の死亡者に対して広島市役所で慰霊祭を行いました。その後、被災地の片付けはボランティアの皆さんや警察、消防の皆さんのおかげで少しずつ進んでおります。公的発表では9割片付いたと言われておりますが、未だ山麓のなだれの起きた近くの道路や畑は2m以上の瓦礫が埋まっております。警察隊は遺留品の捜索を現在も続けております。3日ぐらい前から2次災害の予防のための行政的対策と復興計画のタイムスケジュールが公示されました。土石流の流れの主な筋には「砂防ダム」を作るという計画が示されています。今後早期の実現を期待します。
 一方避難民の皆さんは9割方、市が斡旋した市内の住居に分散して落ち着き始めました。しかし未だ住居が決まらない1割近くの避難民と「災害避難区域」に住居を持つ一部の避難民はまだ小学校の避難所に籍を置いて自宅の片付けに出かけております。
 9月18日「広島県子ども支援チーム」による「広島こころの相談支援室」が災害地の医師会である安佐医師会館の中に正式に開設されました。支援メンバーは広島県小児科医会、広島県臨床心理士会、広島県行政および広島市行政が主要なメンバーです。相談窓口は広島市行政(広島市こども未来局 こども・家庭支援課 082-504-2623)です。当日は1名の相談がありました。今後、相談者は増加するものと思われます。
9月24日の夕刻から深夜にかけて台風16号が避難地を襲いました。かなり強い集中豪雨でした。帰宅した避難者は急いで元の避難場所に戻ってきました。しかし幸いなことに現在のところ2次災害が発生する恐れはなくなったと思われます。
 これから台風の季節になりますが、たびたびこういうことが起きることでしょう。
 今後とも温かいご支援をお願いいたします。

*「こころの相談支援申し込み先」

広島市こども未来局 こども・家庭支援課 082-504-2623
2014.9.25 午前11時
桑原医院 桑原正彦

第五報のPDFは、こちらから