小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第4報)

2014.9.18
8.20広島八木災害報告(第4報)
桑原医院 院長 桑原正彦

 「8.20災害」発生から約4週間経過しました。全国の支援者の皆さんのご好意により、またボランティアの皆さんの必死の努力によって少しずつ瓦礫は片付けられております。しかし、いまだほぼ2割程度の片付けしかすんでいないと思います。さらに2次災害の予防策は手つかずです。
 11あった避難所の中で最後に残っている3つの避難所では未だ自宅に帰れない、転居する家のない避難者がおられます。現在梅林小学校の避難所については仮設診療所を終了して巡回診療に切り換えています。
 また、心的障害をおこした子ども達、そしてその可能性のある子ども達が少しずつ増えてきています。9月3日には広島県の主催した「心の支援チーム」の会合がありました。その会合で①子どもにかかわる保育園幼稚園の保母さん、小中高の先生方に対する研修会を開催すること②常設の「心のケア支援診療所」を作ること③主に保健師さんによる、各地に避難した子ども達の健康状態を観察することの3つを決定しました。
 9月17日には、広島県“心の支援チーム”「子どもの心の支援相談室」を被災した地元の安佐医師会館の中に開設いたしました。もちろん、広島県小児科医会の会員及び広島県臨床心理士会、県と市の保健師、児童心理司、看護師そして広島県庁、広島市が協力して作ったものです。
 今後毎週水曜日の午後13時から18時の時間帯で診療が開始されます。
 全国の皆さんから寄せられた温かい義援金の一部もそれに使わせていただきます。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

2014.9.18 午前12時
桑原医院 桑原正彦

第四報のPDFは、こちらから