小児科・内科 桑原医院

広島市安佐南区の小児科・内科 地域のホームドクター「桑原医院」

医院からのお知らせ

8.20広島八木災害報告(第3報)

2014.9.11
8.20広島八木災害報告(第3報)
桑原医院 院長 桑原正彦

 悪魔のような「8.20災害」から早くも3週間たちました。
 しかし、まだ行方不明者の捜索は続いております。最後に残った74番目の行方不明者の捜索です。現在は私の自宅の周囲を探しています。
 3週間たって目立ってきた病気は目の痛みと喉の痛みです。空気が乾燥してくると粉塵が舞い上がってかなり喉を痛めます。すべての小学校が再開されましたけれども家庭は市内各地に散らばっております。通学もかなり時間をかけてくることになります。こども達の病気に“心的障害”がかなり出てきました。さらに30代40代の心的障害を疑わせる患者さんも診療に来ます。幹線道路(国道、県道、出雲街道と八木用水)はお蔭様できれいになりました。しかし一寸なかに入るとまだ土石流が多いところで高さ2m以上たまっています。連日1000~1500人のボランティアの皆さんが努力していただいておりますが、重機を使ったプロの作業が必要となってきています。今後この地区の生活が震災前に戻っていくのはかなりの期間が必要だと予想されます。
 こどもの心のケアについての定着した診療所を9月17日の水曜日午後から毎週1回、「こどもの心の診療室」を設けることになりました。広島県行政と広島県小児科医会および、看護師及び臨床心理士の有志の方々が協力していただけることになっています。今後ともご支援を戴きますようお願いいたします。

2014.9.11 午前12時
桑原医院 桑原正彦

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